音楽を楽しみながらも、周囲の音を感じたい。そんな願いを叶える“ながら聴きイヤホン”に、新たな選択肢が加わりました。JBLが2025年9月25日に発売する「JBL Soundgear Clips(サウンドギア クリップス)」は、ブランド初となるイヤーカフ型のオープンイヤー完全ワイヤレスイヤホンです。耳を塞がずに身に着ける新しいスタイルで、快適な装着感や音漏れ抑制、優れた機能性を備えつつ、アクセサリー感覚で使えるデザインも魅力。この記事では、Soundgear Clips の特徴・使い勝手・音質・他製品との比較など、初心者の方にもわかりやすく丁寧にレビューしていきます。
JBL Soundgear Clipsとは?革新的なイヤーカフ型完全ワイヤレス
JBLブランドの信頼性とこれまでの展開
JBL(ハーマンインターナショナル)は、長年オーディオ機器で実績を積んできた信頼あるブランドです。スピーカーやヘッドホン、過去にはオープンイヤー・ウェアラブル型イヤホン「Soundgear」シリーズなども展開しており、音質や使い勝手で支持を得てきました。
これまではインイヤー型、イヤーフック型、スティック型などが主流でしたが、耳を塞がない“オープンイヤー”構造で「音も外音も一緒に聞きたい」ニーズに応えるモデルも増えてきました。そんな中で、JBLは今回 カフ型 の完全ワイヤレスを初めて投入しました。
最先端のイヤーカフ型デザインの特徴
この Soundgear Clips の最大の特徴は、イヤーカフ型=耳に“挟む”ような構造 であることです。耳穴に密着させず、耳の輪郭に沿って装着するデザインが採用されています。
また、音漏れを抑えつつ周囲音も取り込む「JBL OpenSoundテクノロジー」を搭載。周囲とのバランスを保ちながら音楽を楽しめるように設計されています。
さらに、アーチ部に角度をつけた 「JBL SonicArc」 という設計を採用し、どんな耳の形状にもフィットしやすく、長時間の使用でも快適さを保つよう工夫されています。
また、スケルトンデザイン(透け感のあるデザイン)やカラー展開(ブラック、ホワイト、コッパー、パープルなど)を採用し、ファッション性にもこだわりがあります。
完全ワイヤレスの利便性と快適さ
Soundgear Clips は “完全ワイヤレス” なので、コード類の煩わしさがありません。加えて、左右どちらか単体で使える デュアルコネクト機能 を搭載しており、片耳ずつ使っても安心です。
また、マルチポイント接続 に対応し、2台の Bluetooth デバイスに同時接続可能。スマートフォンとパソコンを行き来するような使い方にも便利です。
バッテリー性能も優秀で、イヤホン本体で約 8 時間、充電ケース併用で合計約 32 時間の再生が可能とされており、日常使いには十分なスタミナを備えています。
想定される利用シーン(通勤・運動・リモート会議など)
このイヤーカフ型デザインとオープンイヤー構造は、「ながら聴き」 が必要なシーンにぴったりです。たとえば:
- 通勤・通学で歩きながら音楽を聞きつつ、周囲のアナウンスや車の音も確認したい
- ジムでウォーキングや軽い運動をする時、耳を覆わず快適に使いたい
- 在宅ワークやオンライン会議で、声のこもりや遮音性過多を避けたい
- 外出先で周囲の音を完全に遮断せず、警戒感も持ちたい
ただし、激しいスポーツや動きの大きな運動では、密着性が求められるモデル(イヤーフック型など)が有利かもしれません。
なぜ今イヤーカフ型?市場トレンドとユーザー需要
AirPodsや骨伝導イヤホンとの違い
AirPods や Apple のようなスティック型/インイヤー型イヤホンは、耳穴に密着して音漏れを抑える形式が一般的です。一方、骨伝導イヤホン は骨を通して振動を伝える方式で、耳を完全に塞がずに音を伝える方式が特徴です(耳穴の閉塞感が苦手な人に好まれます)。
イヤーカフ型は、骨伝導とは違いダイナミックドライバーなどを用いた空気伝達方式 でありつつ、耳穴を塞がないスタイルを実現するモデルです。そのため、音質に優れつつ耳への圧迫感を抑えたい人にとって魅力的な選択肢になってきています。
AirPods 型だと遮音性が強すぎて周囲音が聞こえにくい、骨伝導は音質で妥協しがち、そんな中間を目指した形として、オープンイヤー/カフ型への期待が高まっているようです。
JBLがイヤーカフ型を投入した背景
JBL は、これまで「Soundgear」シリーズでオープンイヤー型イヤホンを展開してきましたが、「カフ型」はブランド初の試みです。
市場では、イヤーカフ型の需要が拡大しているというニュースや記事も見られます。耳を塞がず、アクセサリー感覚で楽しみたい層を取り込むため、JBL がこのタイミングで参入するのは、そうしたトレンドとユーザーの期待を反映しているのでしょう。
また、JBL 側も「カフ型、イヤーフック型、インイヤースティック型」を揃えることで、ユーザーに対して“スタイルに合わせた提案”ができる体制を整えたい意図がうかがえます。

装着感とフィット感のレビュー
快適な装着を実現した設計
Soundgear Clips には メモリーワイヤー入りのソフトな TPU 素材 が使われており、クリップ構造で耳にやさしく挟むような感覚で装着できます。
そのアーチ部分は「JBL SonicArc」により、耳の輪郭に合いやすい角度が付けられていて、耳の形状に左右されにくい設計になっているとのこと。
実際のレビューでも、「4〜5時間つけっぱなしでも痛くなりにくい」「歩行中もズレ落ちにくい」といった声が聞かれます。
耳に優しいフィット感の検証
密着型イヤホンと比べると、耳穴への圧迫感がなく、息苦しさが少ないという利点があります。レビューでは、着け心地が軽く感じられるとの報告があります。
ただ、装着具合は個人の耳形状に大きく左右されるため、万人向けに“完璧なフィット感”が保証されるわけではありません。特に耳輪が厚めだったり形が特殊だったりする方は、ズレや違和感を感じやすい可能性もあります。
音漏れ対策と通話品質の実力
オープンイヤー型・カフ型の宿命とも言える音漏れに対して、JBL は「OpenSound テクノロジー」で音漏れを可能な限り抑える工夫をしています。
実際、レビューや記事では音漏れが完全にゼロとは言えないものの、最小限に抑えられているとの評価が出ています。
通話品質についても、通話用ビームフォーミングマイクを 4 個搭載しており、クリアな通話を期待できる設計です。
ただ、騒がしい環境(交通量の多い道路など)では、風切り音やノイズの影響を感じるケースもあるかもしれません。
長時間使用での疲れやすさは?
長時間使用において、耳穴を塞がない構造は疲れにくさを助ける利点があります。レビューでも「長時間使っても痛くなりにくい」といった意見が見られます。
ただし、装着部分が耳の輪郭に触れるため、緩すぎたりきつすぎたりすると痛みを感じる可能性もあります。特に長時間使う場合は、少しずつ装着角度を微調整して、自分の耳に合う位置を見つけることが重要です。
音質とバッテリー性能の実力
JBLらしいサウンドの特徴
Soundgear Clips は 11mm のダイナミックドライバーを搭載し、アダプティブ低音ブースト のアルゴリズムによって、力強さとバランスを両立した音を目指しています。
レビューでは、低音の迫力が感じられる、スカスカ感が少ないという好評価があります。
ただし、対応コーデックは SBC・AAC であり、LDAC や aptX などのハイレゾ対応コーデックには非対応である点は注意が必要です。
各種音楽ジャンルでのリスニングテスト
レビューでは、ミドルテンポの楽曲やビートの効いた音楽(Hip‑Hop・ポップスなど)との相性が良いとの意見があります。
高音・中音構成は柔らかめで、刺激を抑えた聴き心地を重視しているとの印象も報告されています。
ただし、オープン構造のため、密閉型イヤホンに比べて音の輪郭や迫力には限界を感じることがあるかもしれません。
動画・ゲームでの遅延や音ズレの有無
公式仕様では低遅延モード(ビデオモード)に対応しており、動画視聴やゲーム用途も想定されているようです。
ただ、実際の遅延感は機器環境や利用状況に左右されるため、実機での確認が重要です。
再生時間と充電ケースの性能
- 本体のみ:最大約 8 時間
- ケース併用時:最大約 32 時間(ケース分 24 時間分を含む)
- 急速充電:10 分充電で約 3 時間再生可能
この構成なら、日常利用ではバッテリー切れの不安がそこまで大きくないでしょう。ただし、充電ケース自体の充電速度や持ちも使い方によって変動する点に注意です。

アプリ連携と便利機能
JBL専用アプリの活用方法
Soundgear Clips は JBL Headphones アプリ に対応しており、各種設定やカスタマイズが行えます。
たとえば、操作の割り当て変更、通話のカスタマイズ、音質調整などが可能になるようです。
マルチポイント接続で複数デバイスを使いこなす
先述したとおり、Soundgear Clips は マルチポイント に対応しており、スマートフォンと PC など複数の Bluetooth デバイスを同時に接続できます。切り替えがシームレスになるため、たとえばスマホで音楽を聴きつつパソコンの会議にそのまま移行するような使い方がしやすくなります。
イコライザー設定で好みの音質に調整
アプリ上でイコライザーやサウンドプロファイルを調整できる機能が搭載されており、ユーザーの好みに応じて音づくりを変えることが可能です(低音強調、標準、アクティブなど)。
この調整機能は、カスタマイズを楽しみたい方にはとてもありがたいポイントです。
ファームウェアアップデートの可能性
JBL はこれまでヘッドホン・イヤホンでファームウェア更新を提供してきた実績があり、Soundgear Clips においてもアプリ経由でのアップデートが可能な設計と思われます。
将来的に性能改善や不具合修正、新機能追加がある可能性があるため、購入後もアプリの通知をチェックしておくのがオススメです。
生活シーン別の使用レビュー
通勤・通学での使用感
通勤・通学では歩行や電車移動などで、周囲音が必要なシーンが多いため、本機のオープンイヤー構造は非常に適しています。音楽を聞きながらアナウンスや人の声を遮断しすぎずに済む点が大きなメリット。
ただし、電車内など音環境が騒がしい場所では音量を上げがちになるので、音漏れが気になる場合は注意が必要かもしれません。
スポーツ・ジムでの安定感
軽めの運動(ウォーキング、ストレッチ、軽い有酸素運動など)であれば、クリップ構造とフィット性で十分耐えうる安定性を保てそうです。レビューでも「軽いジョギングレベルなら使える」という意見が見られます。
ただし、激しい運動や激しい動き(ジャンプ、振動の多い動作など)では、クリップが緩んだりズレたりする可能性があります。他シリーズ(イヤーフック型など)との使い分けを考えた方が安心です。
在宅ワーク・オンライン会議でのマイク性能
内蔵された 4つのビームフォーミングマイク によって、通話の明瞭性を高める設計になっており、リモート会議にも対応できそうです。
ただ、雑音の多い部屋や環境によっては無音化できない背景音を拾う可能性があるため、必要に応じてノイズ抑制機能やマイクミュート設定を使うと良いでしょう。
屋外利用と防水・耐久性能
本体は IP54 の防水・防塵仕様を備えており、汗や小雨程度には耐えられます。
ただし、完全防水ではないため、水没や強い水流には注意が必要です。屋外での使用では、雨の日や水しぶきの多い環境では使い方を慎重に。
また、素材やクリップ構造の耐久性も、長期間使うと多少のゆるみや劣化が生じる可能性があるため、丁寧な取り扱いを心がけたいところです。

競合製品との比較
他ブランドのイヤーカフ型完全ワイヤレスと比較
イヤーカフ型というカテゴリ自体は新しめで、他ブランドの成熟モデルはまだ多くないため、比較対象は限定されます。ただ、オープンイヤーやイヤーフック型との比較で優劣を考えることができます。
あるレビューでは、Soundgear Clips は他の同カテゴリモデルと比べて「音質・デザイン性・使いやすさ」で優位性を感じる、との評価も見られます。
ただ、他ブランドが将来的に同様のカフ型を出してくる可能性は十分あるため、今後の選択肢拡充も注目です。
Bluetooth接続の安定性と対応コーデック
Soundgear Clips は Bluetooth 5.4 に対応しており、安定性も比較的良好と見込まれます。
ただし、対応コーデックが SBC と AAC のみで、LDAC や aptX 対応モデルと比較すると高音質面での優位性はやや劣る可能性があります。
価格.comでのJBLと他社モデルの価格帯
価格.com によれば、Soundgear Clips の価格帯は最安で 16,830 円あたりから掲載されています。
一方、プレス発表やニュースでは JBL オンラインストアでの価格は 18,700 円(税込)とされており、実売価格との差が出る可能性があることに注意です。
他社モデル(オープンイヤー型、イヤーフック型など)と比べても、この価格帯はやや上位に位置する傾向があります。
音質・装着感・価格のトータル評価
総合的に見ると、Soundgear Clips は「音質・装着感・デザイン性・使いやすさ」をバランスよく備えたモデルであり、価格に見合う価値を提供できる可能性が高いと感じます。特に、イヤーカフ型という新しいスタイルに挑戦した点や、JBL ブランドである安心感が強みです。
ただし、ハイレゾ対応コーデックを求める人や激しい運動での利用を重視する人には、他モデルの方が適しているケースもあり得ます。
こんな人におすすめ!Soundgear Clipsの立ち位置
以下のような方には特におすすめできる製品です:
- 耳を塞がないスタイルで音楽を楽しみたい人
- 通勤・通学など“ながら聴き”を重視する人
- デザイン性も重視したい、イヤホンをアクセサリーのように使いたい人
- 複数デバイスを使い分けたい人(マルチポイント対応が便利)
- 長時間使いたいけれど、耳の疲れに敏感な人
ただし、激しい運動用途、ハイレゾ重視の音質追求派、ガチゲーム用途などには、他タイプのイヤホンも併用を検討しておくと安心です。
ユーザー口コミと実際の評価
Amazon・楽天レビューから見る高評価ポイント
発売直後のため大量のレビューはまだ集まっていないようですが、公開されたレビューやブログ記事では以下の高評価ポイントが挙げられています:
- デザインがオシャレでスケルトン感・カラー展開が魅力的
- 装着感が軽く、痛みを感じにくい
- 音質(特に低音)に満足できるという声
- マルチポイント機能やアプリ調整機能の使いやすさ
低評価レビューで指摘されている点
同時に、以下のような指摘も見られます:
- ワイヤレス充電非対応という点(充電ケースは USB‑C のみ)
- 最小音量がやや大きめで、静かな状況では音量調整が難しいという意見
- 操作音や操作感に関する微細な不満(タッチ操作の精度など)
- 音漏れ・遮音性の限界(オープン型構造ゆえに完全遮断はできない)
口コミから分かるリアルな使用感
総じて、実際のユーザー・レビュアーからは「期待を裏切らない性能」「デザインと使いやすさのバランスが良い」などの好意的な評価が多数寄せられています。一方で、細かい使用条件での不満点もあり、「万人向け万能モデル」ではないという印象も読み取れます。購入前にはレビューを複数チェックし、自分の利用シーンに合うかどうかを慎重に判断するのがよさそうです。

保証・アフターサポート情報
JBL公式保証の内容
JBL の製品には通常、メーカー保証 が付帯しています(期間や内容は国・販売店によって異なる)。購入時には保証書や購入店の保証規定を確認しておきましょう。
Soundgear Clips も JPB(日本国内)正規流通モデルであれば、当該保証が適用される可能性が高いです。
修理・交換対応の実例
これまでの JBL 製品では、故障時には修理対応、また保証期間内での不具合は交換対応されるケースもあります。ただし、クリップ構造や可動部分がある設計では、摩耗・ゆるみといった経年劣化も起こり得ます。
購入後は、修理受付窓口や保証対応可能なサービス拠点を事前にチェックしておくと安心です。
長期的な安心感を得るためのポイント
- 正規代理店または信頼できる販売店で購入する
- 保証期間・延長保証の内容を確認しておく
- 使用中は強い衝撃や水没を避けるよう丁寧に扱う
- ファームウェアアップデートをこまめに適用し、性能改善を受ける
Soundgear Clipsの総合評価と購入ガイド
各機能の評価まとめ
- デザイン・装着性:カフ型として新鮮で、耳に優しいクリップ構造。スケルトンデザインやカラーも魅力的。
- 音質:低音強化とバランス型の音づくり。ただしコーデック制限に注意。
- 機能性:マルチポイント、アプリ調整、急速充電対応など実用性も高い。
- バッテリー:合計 32 時間の駆動は実用的。急速充電も嬉しい。
- 弱点:ワイヤレス充電非対応、コーデックが SBC/AAC に限定、激しい運動での安定性には不安あり。
価格に見合った価値とは?
公表されている直販価格は 18,700 円(税込)ですが、実売価格では 16,830 円あたりからの例もあります。
この価格帯で、カフ型という珍しいスタイル、JBL ブランド、機能性を兼ね備えている点を考えると、価格に見合った価値を持つモデルであると言えるでしょう。ただし、ハイレゾ志向や激しい用途には物足りなさを感じる可能性もゼロではありません。
購入前にチェックすべき重要ポイント
- 装着感:自分の耳形状に合うかどうか(できれば試着可能な店舗で確認)
- コーデック制限:SBC/AAC しか対応していない点
- ワイヤレス充電の有無:非対応である点(USB‑C 充電のみ)
- 運動用途:激しい動きで使うかどうか、安定性がどこまで許容できるか
- 保証・サポート体制:正規品・保証適用の有無など
おすすめ購入先とお得なキャンペーン情報
- JBL 公式ストア(直販)での購入は、保証やサポート面で安心です。
- Amazon や家電量販店、ネット通販でのセールや割引価格を狙うのも一案です(ただし並行輸入品・保証外品には注意)。
- 発売時期が 2025年9月25日 です。先着・予約特典などの可能性があります。”

コメント