毎日のごはんをもっとおいしく、と願うなら、炊飯器選びはとても大切です。今回は、 象印 の最新IH炊飯ジャー「極め炊き」シリーズから、5.5合炊きモデルの [象印 NW‑VK10] と1升炊きモデルの [象印 NW‑VK18] を、初心者の方にもわかりやすく“違い・共通点・選び方”を丁寧に解説します。どちらを選べばいいか迷っている方も、「自分にぴったり」の1台が見つかるよう、優しい口調でご案内しますね。
はじめに:NW‑VKシリーズを選ぶ前に知っておきたいポイント
NW‑VK10とNW‑VK18はどんな人に向いている?
5.5合炊きのNW‑VK10は、単身の方や二人暮らし、毎日それほどたっぷり炊かないご家庭にぴったりです。一方1升炊きのNW‑VK18は、ファミリー向け・夕食用にたっぷり炊きたい方・お弁当や冷凍保存を活用したい方に向いています。炊飯容量に差があるため、日々の食べる量・保存の有無・料理スタイルを考えると、どちらが「ゆったり使えるか」が見えてきます。
象印IH炊飯ジャーのシリーズ展開と「VKシリーズ」の位置づけ
象印のIH炊飯ジャーには「極め炊き」「炎舞炊き」「豪熱大火力」など、複数シリーズがあります。VKシリーズは「豪熱沸とうIH」という強火で炊き続ける技術を搭載しつつ、比較的手が届きやすい価格帯で、日常使いに優れたモデルです。つまり、「高級すぎず、でも本格的なおいしさを目指したい」方にぴったりのシリーズと言えます。
この記事でわかること(比較・選び方・レビュー)
この記事では、NW‑VK10/NW‑VK18の「基本スペック」「機能面」「炊き上がりの違い」「保温・再加熱性能」「価格・コスパ」「口コミ」など多角的に比較します。そして「自分にはどちらが向いているか」を整理し、最終的にどちらを選ぶかの判断材料をお届けします。ぜひ読み進めて、ご自身に合った一台を選びましょう。
NW‑VK10とNW‑VK18の基本概要
2機種のスペック早見表(容量・サイズ・価格)
こちら、主なスペックを整理します。
- NW‑VK10(5.5合炊き)
- 炊飯容量(白米)0.09〜1.0L(0.5〜5.5合)
- 炊飯時消費電力1105W
- 本体サイズ 約幅25.5×奥行37.5×高さ20.5cm、質量約4.1kg
- 価格帯:21,758円~(記載条件)
- NW‑VK18(1升炊き)
- 炊飯容量(白米)0.18〜1.8L(1合~1升)
- 炊飯時消費電力1295W
- 本体サイズ 約幅28×奥行40.5×高さ24.5cm、質量5.0kg
- 価格帯:23,500円~(記載条件)
このように、容量・消費電力・サイズ・重さにそれぞれ違いがありますので、キッチンの設置スペース・使用頻度・炊飯量を予め確認することが重要です。
発売時期・カラーバリエーションの違い
両モデルとも2025年10月上旬に発売された最新モデルです。カラーバリエーションとしては、NW‑VK10 が「ブラック」・「ホワイト」の2色展開、NW‑VK18 は「ブラック」のみ(カラーバリエーションが少なめ)という違いがあります。好みの色で選びたい場合や、キッチンの雰囲気に合わせたい場合にも注意したいポイントです。
市場での注目度とユーザーの反応
「新技術=豪熱沸とうIH搭載」とあって、発売前から注目されていたモデルです。レビューでも「火力がしっかりしている」「お米が芯までふっくら炊ける感じ」といった声が見られ、期待値が高いことが伺えます。例えば、公式情報では「熟成炊き(白米)メニューでお米の甘み成分が約2.3倍」になるというデータも公開されています。ただし、価格も少し上がりめなので「効果を実感できるかどうか」を使用スタイルで考えるのが良いでしょう。
主な機能の違いを徹底比較
IH加熱方式と火力制御の違い
両モデル共に「電磁誘導加熱方式(IH)」を採用しています。そして「豪熱沸とうIH」という、沸とうした後も火力を落とさず炊き続ける仕組みが搭載されています。
違いとして、消費電力がNW‑VK18の方が高く、より大容量を効率的に加熱できる仕様になっている点が挙げられます。つまり「たくさん炊く」「家族分まとめて炊く」なら、NW‑VK18の火力が活きるでしょう。逆に「少人数分を毎日炊く」なら、NW‑VK10でも十分な加熱性能が期待できます。
内釜素材・厚み・熱伝導性の比較
どちらも「黒まる厚釜」を採用しており、釜底が丸底構造でお米が均一に対流しやすく、熱が釜全体に伝わるつくりです。また、内釜の厚さは共通で1.7mmという仕様になっています(この仕様は公表されています)。この共通設計によって、炊き上がりの「芯までふっくら」という基本性能は両モデルとも高いと考えられます。したがって、内釜で明確な差を探すというより、「容量・サイズ・使用環境」で選ぶ方が分かりやすいです。
炊き分けモードの種類と使い勝手
両モデルとも「白米炊き分け3コース(ふつう・やわらかめ・かため)」を搭載しています。また、「熟成炊き(白米)」メニューや「パン(発酵・焼き)」などの多目的モードも共通で装備されています。
したがって、機能の豊富さ・使いやすさという点ではほぼ同等。違いを感じるとすれば「どれだけ使いこなすか」「どれだけモードを活用するか」です。毎日「ふつう炊き」だけなら、容量サイズ重さの違いがより影響します。
操作パネルの見やすさ・デザイン性
最新モデルでは液晶表示や操作ボタンの見やすさに配慮されており、初心者でも迷いにくい設計です。例えば外形寸法が少し異なるため、NW‑VK18の方が本体が大きく、ボタンや画面も少し広めという印象を受けます。設置スペースやキッチンの高さ・手の届きやすさを考える際には「ボタンの位置・高さ」もチェックポイントです。特に腰をかがめることが多いご家庭では、少し背が低めのNW‑VK10が扱いやすいかもしれません。
メンテナンス性とお手入れのしやすさ
どちらも「洗える内ぶた」「フラット庫内」で、お手入れのしやすさに配慮されています。内ぶたが外して洗えるのは衛生的にうれしいポイント。庫内が平らな構造なので、ごはん粒や蒸気の汚れがさっと拭き取れます。重さの違い(4.1kg vs 5.0kg)もあるので、毎回釜を外して洗う頻度が高い方は軽い方=NW‑VK10を選ぶとラクかもしれません。
ごはんの炊き上がりを比較
白米モードでの食感・香りの違い
白米モードにおいて、両モデルとも「熟成炊き」で芯からじっくり吸水させる設計になっています。 実際に使ったレビューでは、「ふっくら・つや感・香りが立つ」といった評価が多く、特に「ふだん炊飯器より甘みを感じた」という声もあります。たとえば、少人数の家庭でも「いつもよりおいしい」と感じやすい設計です。容量が大きいNW‑VK18では、量を炊いても食感・香りにムラが出にくいとも言われています。
無洗米・玄米・雑穀米モードの仕上がり
無洗米・玄米・雑穀米モードも両機種に搭載されており、食材やライフスタイルに応じて使い分けができます。使用者から「玄米でも芯が残らず炊けた」「雑穀米のひと粒ひと粒にハリが出た」といった声もあります。無洗米派・健康志向の方には、こうしたモードの使いやすさも選ぶポイントになります。
「熟成炊き」や「おこげモード」の違い
「熟成炊き」は両モデル共通で搭載、先述の通りお米の甘み成分が伸びる設計です。たとえば「おこげモード」的な仕上がりを求める場合、容量が大きいNW‑VK18の方が「まとめて炊いておこげを活かす」ようなシーンで有利です。一方で少量炊き&毎日使いの方ならNW‑VK10で十分満足できる「おいしさ」です。
家族構成別のおすすめモード
- 単身・2人暮らし:毎日炊いて少量を食べ切るなら、NW‑VK10の「5.5合」容量が過不足なく、炊き上がりも安心。
- 3〜4人家族・夕食用・冷凍保存も活用するなら、NW‑VK18の「1升」容量がゆとりを生みます。
また、「たまに炊き置き」「休日まとめ炊き」など使い方が多様な方には、容量の余裕があるNW‑VK18の方が融通が利きます。
保温性能・再加熱機能の実力
「うるつや保温」機能の違い
どちらにも「うるつや保温」という、底センサーで温度をコントロールし、水分蒸発を抑えて最大30時間までおいしく保温できる機能が搭載されています。 実際には保温時間やメニューによって差がありますが、「朝炊いて夜まで」「働いて帰ってからでもおいしいごはん」という点で安心感があります。
長時間保温時の味の変化比較
大容量モデル(NW‑VK18)は保温中の「量が多いため、温度ムラ・水分蒸発」が起こりやすいのでは?と心配されるかもしれません。ですが、設計上火力・保温制御がしっかりしており、実際のユーザー評価でも「夜炊いて朝食用に保温してもパサつきにくい」という声があります。少量で保温する場合(NW‑VK10)は、量が少ない分「一気に冷める/乾燥しやすい」可能性があるため、保温後に「再加熱」や「炊き直し」も視野に入れるとより良いです。
再加熱の速さとムラのなさ
どちらも「あったか再加熱」機能があり、保温中に専用キーを押せば数分で食べごろ温度に戻せます。この点では大差なく使いやすいですが、量が多いNW‑VK18の場合、再加熱時の「炊きムラ」や「底のほうだけ熱い」などが気になったという口コミも若干あります。ですので「頻繁に再加熱する」「少量ずつ食べる」方はNW‑VK10の方が手軽に感じる可能性があります。
価格とコストパフォーマンス
実売価格・割引情報(Amazon・楽天)
公式では「オープン価格」とされており、実売価格はショップによって異なります。例えばNW‑VK10は29,480円(税込)という価格表記も見られます。また、販売早期には21,758円〜という価格帯も確認されています。NW‑VK18は発売直後に32,780円(税込)という価格例があります。セールやクーポンによって価格が上下しますので、「今が買い時か?」を意識すると良いです。
容量差によるコスパ比較(単身・家族)
容量あたりで見た場合、1升炊きの方が「1回で炊ける量=食べる量」にはゆとりがありますが、毎回満杯にしないなら「余らせる/保温する時間が長くなる」というコストも考えられます。単身や少人数なら、5.5合モデルで十分で「無駄を減らせる」からコスパ高く感じられることが多いです。逆に毎日家族分を炊くなら、1升炊きで「一度で済ませられる」メリットがコスト・時間の節約につながるでしょう。
長期使用のコスパと電気代の目安
スペック表ではNW‑VK10の年間消費電力量が79.2kWh、NW‑VK18が125.1kWhとなっています。つまり、電気代・保温による消費の面でも「大容量=少人数には使い切れないリスクあり」と覚えておくと安心です。長く使うなら「使う頻度・量・保温時間」を毎日想定して選びたいところです。
セール時の狙い目タイミング
発売直後は価格が高めになることが多いため、数か月待ってセールやキャンペーンを狙うのも一つの方法です。また、年度末・決算期・家電フェアなどが価格が下がりやすいタイミングですので、気になる方はそのあたりをチェックしておきましょう。
口コミ・レビューから見るリアルな評価
満足しているユーザーの声
「芯までふっくら」「炊き上がりの香りが良くなった」「保温しても乾燥しにくい」などの声が多く見られます。例えば公式には「熟成炊き(白米)メニューで溶出還元糖量が約2.3倍」とのデータも。こうした専門的な機能がしっかり数値化されているので、「おいしさ」をきちんと重視したい方には安心材料になります。
やや不満点に感じるポイント
一方で「サイズが大きくて場所をとる」「価格が少し高め」「保温中に思ったより湿気がこもる」などの意見もあります。例えばNW‑VK18は質量5.0kg、奥行40.5cmと大きめサイズなので、キッチンが狭めの方や設置スペースが限られている方には「思ったより出し入れにくい」という声があります。
VK10とVK18で迷った人の最終判断
「毎日家族分炊いて保存もするから1升にした」「少人数だから5.5合で十分、設置スペースも省ける」というご家庭の判断に分かれています。ポイントとして「使う量」「炊く頻度」「保存・お弁当・冷凍」などライフスタイルを整理しておくと、迷いが少なくなります。
他シリーズとの比較でわかる魅力
炎舞炊きシリーズ(NW‑FE型など)との違い
象印の上位モデルである「炎舞炊き」シリーズには、さらに細かい炊き分け・釜構造・仕上がりの工夫がなされています。VKシリーズはそれと比べて価格を抑えつつも「豪熱沸とうIH」など魅力的な機能を搭載しており、「上位モデルほど高級ではなくても満足できる」点が魅力です。
他社(タイガー・パナソニック)同価格帯モデル比較
他社でも5.5合・1升炊きのIH炊飯器が多数ありますが、象印の「熟成炊き」「炊き分け3コース」「うるつや保温」などの機能の組み合わせは、同価格帯の中でも群を抜いている印象です。価格・性能・信頼性をバランス良く見たいなら、VKシリーズは強い選択肢です。
象印がこだわる「羽釜構造」と「極め炊き技術」
象印では長年「羽釜構造」「釜底丸底」「熱対流によるごはんのふくらみ」などにこだわっており、VKシリーズでもその設計思想を受け継いでいます。今回のシリーズでは「黒まる厚釜」や「強火で炊き続ける豪熱沸とうIH」など、象印ならではのおいしさへの追求がしっかり反映されています。安心感・ブランド力も選ぶ理由になるでしょう。
利用シーン別おすすめレシピ・活用法
朝に炊いて夜もおいしいごはん術
例えば朝に「熟成炊き」モードで炊いて保温し、夜のおかず作りや夕食の準備と一緒に再加熱すれば、仕事帰りでも炊きたてに近いごはんを楽しめます。保温が最大30時間までおいしく保てる点を活かして、「朝まとめ炊き→夜活用」の流れもスマートです。
炊飯器で作る簡単おかず・スイーツレシピ
VKシリーズには「パン(発酵・焼き)」モードも搭載されています。炊飯器でパンを焼いたり、蒸しケーキやおかゆモードを活用したりと、ただ炊くだけでなく“もう一歩”使えるのも魅力。休日やちょっとした集まり時に「炊飯器レシピ」を楽しみたい方にもおすすめです。
時短・節電を意識した使い方
少量を炊くなら5.5合モデルで必要以上に炊かずに済みますし、保温機能を賢く使えば夕方炊いて夜も楽しめます。庫内がフラットでお手入れがラクなので、毎日の「さっと拭く」だけで清潔を保てます。こうした“小さな手間の軽減”が、忙しい毎日に優しい炊飯器選びにつながります。
NW‑VKシリーズを選ぶときの注意点
サイズ・設置スペースの確認ポイント
NW‑VK10:幅約25.5cm/奥行37.5cm/高さ20.5cm(ふた開き時 約41cm)
NW‑VK18:幅28cm/奥行40.5cm/高さ24.5cm(ふた開き時 約47cm)
背の低いキッチン・吊戸棚近く・幅の狭いカウンター設置の場合、奥行・高さが大きめのNW‑VK18は多少設置に制約が出ることがあります。設置場所をまず測ってから、サイズに合うモデルを選びましょう。
炊飯量の目安(3合/5.5合/1升)
5.5合はおおよそ3〜4人分、1升は5〜6人分、または夕食・冷凍保存用のたっぷり炊きに向きます。食べる量が「少なめ」「多め」「まとめて炊いて保存」などライフスタイルによって変わるので、自分の使い方をざっくりでも測っておくと選びやすいです。
保証・サポート体制の確認
象印製品は部品保有期間やサポート面で信頼があります。例として公式サイトには「製品登録」「オーナーサービス」などの案内があります。長く使う家電だからこそ、保証期間・アフターサポートも少し確認しておくと安心です。
まとめ:NW‑VK10とNW‑VK18、どちらを選ぶべき?
単身・2人暮らしにはNW‑VK10が最適
少人数・毎日炊いて少しずつ食べるライフスタイルなら、5.5合のNW‑VK10が“ちょうど良い”容量です。設置スペースもコンパクトでお手入れも軽やか。価格も比較的抑えめなので、「毎日のごはんの質を上げたいけど無駄を少なくしたい方」にぴったりです。
家族・炊き置き派にはNW‑VK18がおすすめ
家族3〜5人、または夕食をまとめて炊いたり冷凍保存を活用したりする方には、1升炊きのNW‑VK18が安心な容量を提供します。少し設置スペースが必要になりますが、「量を炊いてもおいしさを保てる」「手間を減らせる」という点では優れた選択です。
最終比較まとめ表(おすすめポイント早見)
| モデル | おすすめポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| NW‑VK10 | 小容量・省スペース・少人数向け | 大人数や大量炊飯には物足りないかも |
| NW‑VK18 | 大容量・家族・炊き置き活用向け | 設置スペースが広め・価格・電力消費がやや高め |
購入リンク・セール情報まとめ(Amazon・楽天)
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